国立政治大学で起業を学ぶ|商学院の「創新創業学程」を紹介
更新日:9月9日
国立政治大学商学院には、起業やイノベーションを体系的に学べる「創新創業学程」があります。起業を目指す学生だけでなく、アイデアを形にする方法、事業として検証する方法、実務家や他分野の学生と協働する方法を学びたい人にも向いた学内プログラムです。
この記事では、学程の位置づけ、実際に学べる内容、申請と選考、修了したときに得られるもの、企業管理学系と組み合わせる場合の考え方を順に紹介します。
創新創業学程とは
創新創業学程は、国立政治大学の学士課程に在籍する学生が、主専攻に加えて起業・イノベーション分野を体系的に学ぶための学内プログラムです。高校からこの学程そのものへ出願するのではなく、政大の学士課程へ進学した後、学内募集の時期に申請し、選考を経て履修します。
公式の学程紹介では、対象は政大全学の学士課程学生です。募集人数は毎学年最大30名で、商学院の学生が少なくとも半数を占めることを原則としています。企業管理学系の学生だけに限られた制度ではなく、他学部の学生も応募できます。
学程の位置づけを図で見ると
主専攻(学士課程) | 学内申請 | 創新創業学程 |
所属する学科で専門を学び、学士号取得を目指す | 入学後、募集時期に応募し選考を受ける | 主専攻に加えて起業・イノベーションを体系的に学ぶ |
どのようなことを学べる?
この学程は、起業の知識を座学だけで学ぶ構成ではありません。必修科目で起業・イノベーションの基本と実作を学び、そのうえで、マーケティング、デザイン思考、ユーザー体験、知的財産、フィンテック、AI、国際ビジネス競技などから、自分の関心に合わせて選択科目を組み合わせます。
現在の公式科目一覧では、必修は「創創入門(創新創業入門)」3学分と「創新創業實作專題」3学分の計6学分です。選択科目は9学分以上を修得し、合計15学分を満たす構成になっています。
選択科目には、「平台創新與我」「國際商業競賽訓練」「跨文化創新創業專題研討」「金融科技趨勢與創新」「智慧財產管理」「數位行銷實作研習」「使用者體驗設計」「Agentic AI 在金融領域的應用」などが掲載されています。IBMとの「數位創新沙龍」や、海外大学の学生と協働する科目もあり、起業を単独のテーマとして学ぶというより、経営・技術・国際性を横断して学ぶ構成です。
学びの構成を図で見ると
① 発想する | ② 検証する | ③ 形にする |
創創入門/デザイン思考/UX | 市場・顧客理解/ビジネスモデル/マーケティング | 創新創業實作專題/デジタル実作/プロジェクト |
④ 専門性を加える | ⑤ 外部と試す | ⑥ 国際的に広げる |
知的財産/フィンテック/AI・ESG | 実務家・VC/企業連携/ビジネス競技 | 海外大学との協働/国際競技/異文化プロジェクト |
さらに、修了には創新創業辦公室が実施する講座・活動へ6回以上参加することも求められています。授業だけで完結させず、起業家や企業、外部のプロジェクトに接する機会を組み込んでいる点が特徴です。
なお、「創新創業相關國際競賽」の1学分は学程の修了要件には算入できますが、大学の卒業総学分には算入されないと公式科目一覧に明記されています。
どうやって申請し、履修許可を得る?
申請すれば自動的に履修できるわけではありません。学程の公式説明では、所定の時期に申請書と関係資料を提出し、学程委員会の審査を通過して正式に履修する仕組みです。
流れ | 内容 |
1 募集要項を確認 | 対象、申請期間、必要書類を確認します。 |
2 申請資料を提出 | 申請書、成績表、自伝、学習計画などを提出します。年度により指定書類は変わります。 |
3 学程委員会の選考 | 書面審査が行われ、必要に応じて口試が行われます。 |
4 履修許可 | 選考を通過した学生が正式に学程を履修します。 |
2026年度の募集ページでは、申請期間は5月5日から6月5日、結果は6月10日にEMAILで通知すると案内されています。オンライン申請に加えて成績表の提出が必要で、新入生の第1学期申請者は成績表を免除できるとされています。
選考の点数配分は公開ページでは確認できません。ただし、過去の合格発表では、審査委員による評価と委員会での討議を経て、創新創業について考えや意欲を持つ学生を選出したと説明されています。成績だけでなく、なぜこの学程で学びたいのか、何を試してみたいのかを自分の言葉で示すことが重要だと考えられます。
修了すると、学士号はどうなる?
創新創業学程を修了しても、別の学士号が新たに授与されるわけではありません。卒業時の学位は、本人が所属する主専攻の学士課程に基づいて授与されます。
一方、学程で定められた科目・学分を修得し、成績が合格し、その他の修了要件を満たした学生は、学程の主催単位へ「学程結業證明書」を申請できます。商学院の規定では、主催単位が審査し、院長と学程召集人の署名を受けて発給されます。
例えば企業管理学系の学生であれば、卒業時の学位は企業管理学系の主専攻に基づく学士号のままです。創新創業学程は学位名称に置き換わるものではなく、主専攻に加えて起業・イノベーション分野を体系的に履修したことを示す修了証明として位置づけられます。
卒業時に得るもの
創新創業学程を履修しても、卒業時の学士号は所属している学科のものです。
たとえば企業管理学系の学生であれば、卒業時に得る学位は企業管理学系の学士号です。
一方、創新創業学程の修了要件を満たした場合は、学士号とは別に、創新創業学程を修了したことを示す「学程結業證明書」を申請できます。
区分 | 卒業時に得るもの |
主専攻 | 所属学科の学士号 |
例:企業管理学系 | 企業管理学系の学士号 |
創新創業学程 | 所定要件を満たした場合、「学程結業證明書」を申請できます |
つまり、学士号は主専攻に基づき、創新創業学程は追加の修了証明という位置づけです。
こんな人におすすめ
特に、企業管理学系などで経営を主専攻として学びながら、起業・新規事業・イノベーションへ学びを広げたい学生には相性のよい組み合わせです。
中国語を使って経営を学びたい
英語で開講される商学科目も履修したい
将来、自分で事業を立ち上げたい
企業の新規事業や商品開発に関心がある
ビジネスコンテストや国際プロジェクトに挑戦したい
実務家や投資家と接点のある学びを経験したい
公式ページ
創新創業学程|学程紹介 https://oie.nccuc.tw/program
創新創業学程|修習科目一覧 https://oie.nccuc.tw/program/course
創新創業学程|募集・申請情報 https://oie.nccuc.tw/program/enrollment
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情報確認日:2026年9月9日。募集時期、選考方法、科目、修了要件は年度によって変更される場合があります。最新情報は必ず大学公式ページで確認してください。





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