中国語を学んでから専門課程へ|義守大学「1+4」と奨学金の仕組み
「台湾で大学に進みたい。でも、中国語で専門の授業を受けるには、まだ準備が必要かもしれない」
台湾の大学への進学を考えたとき、語学の準備をどこで、どのくらいの期間行うかも気になるところです。
高校在学中に日本で中国語を学び、学士課程へ直接出願する方法もあれば、台湾で中国語の準備課程を経て専門分野へ進む方法もあります。
今回は義守大学の国際専修部「1+4」を紹介します。中国語を学ぶ期間と専門課程を組み合わせたルートで、学士課程に進んでから利用できる奨学金も案内されています。
※制度・金額は2026–2027年度の大学公式案内をもとにしています。2027年9月入学の出願条件を示すものではありません。

1.「1+4」はどのような進学ルート?
「1」は中国語の準備課程1年、「4」はその後の学士課程4年です。専門課程へ進む前に、中国語を集中的に学ぶ期間を設けていることが特徴です。
標準的な期間は合わせて5年。大学へ直接進学する方法と比べるときは、1年ごとの学費だけでなく、卒業までの時間と費用も一緒に見てみましょう。
「現地で中国語を学びたい」という希望に合うか。日本で語学を準備してから進学する方法と、どのような違いがあるか。現在の中国語力と学びたい分野を並べて考えると、選びやすくなります。
2.中国語の準備から、専門の学びへ
紹介ページでは、中国語準備課程は1年間・計720時間。学士課程へ進むには、準備課程の修了とTOCFL聴解・読解A2以上などの条件があります。
ただし、A2を取得すれば専門の授業にも困らない、という意味ではありません。授業を聞く、教科書を読む、レポートを書く、実習で説明を理解するなど、中国語を使う場面はさらに広がります。
また、次の語学目標について、紹介ページは大学2年次に向けたB1取得を「推奨」としていますが、英語版の正式募集要項には2年次進級前のB1取得が必要と記載されています。応募年度の正式規程を読み、大学にも確認しておきたい点です。
出典:国際専修部紹介ページ/2026–2027年度正式募集要項「修業期間」
3.どのような分野を学べる?
2026–2027年度の募集要項には、電機・電子、情報、半導体、機械・自動化、材料、ホスピタリティ、調理などの分野が掲載されています。
同じ「工学」でも、機械を動かす仕組みを学びたいのか、材料の性質を調べたいのか、コンピューターを使った技術に関心があるのかで、選ぶ学科は変わります。
食やホテルの仕事に興味がある場合も、調理を中心に学びたいのか、サービスや運営を学びたいのかを考えると、カリキュラムを見る視点がはっきりします。
大学名や奨学金だけで決めず、実際のカリキュラムを見て、自身の学びたいこととつながるか想像してみましょう。気になる授業を見つけたら、その前に必要な基礎科目にも目を向けてみたいですね。
出典:2026–2027年度正式募集要項「募集学科」
4.奨学金はいつから受けられる?

大学の奨学金は中国語準備期間中には支給されず、学士課程に進んだ最初の年度には、審査により最大で学費・雑費の全額に相当する支援を受けられる制度があります。
紹介ページでは、準備課程の各学期の出席率が90%以上なら決定された奨学金額の全額、80%以上90%未満なら75%、80%未満なら不支給と案内されています。
ここでいう「全額」は、審査で決まった奨学金額に対する支給割合です。出席率90%以上の全員に、学費全額の奨学金が自動的に決まるという意味ではありません。
「奨学金がある」と聞いたら、支給対象になる期間と費用、選考の有無、継続条件をセットで見てみましょう。
出典:国際専修部紹介ページ「奨学金」
5.寮費補助と現地での暮らし
紹介ページには、条件を満たした場合の学士課程1年目の寮費補助として、1学期につきTOCFL A2で10,000台湾元、B1で15,000台湾元、B2で20,000台湾元という区分も掲載されています。出席や点呼に関する条件があります。
正式募集要項の新入生奨学金にも寮費支援の記載があるため、複数の制度の満額を単純に足さず、制度同士の関係と実際の採用通知を確認します。
紹介ページでは準備期間の住居は大学が手配し、外泊には申請が必要とされています。寮生活が自分に合うか、休暇中はどう過ごすかも進学前に考えてみましょう。
6.中国語準備の1年にかかる費用も見ておこう
紹介ページの概算では、中国語準備課程の学費は1学期約30,000台湾元、基本的な生活費は月約6,000~10,000台湾元です(2026–2027年度案内の参考額)。寮費や保険などは別に必要です。
予算は「中国語準備の1年」と「学士課程に進んでから」に分けると整理しやすくなります。学費、住まい、日々の生活、渡航時の支払いを書き出してみましょう。支援で負担が軽くなる部分と、自分で用意する部分が見えてきます。
費用を抑えたい場合も、「1年分が安いか」だけでなく、準備期間を含めた総額で比べることが大切です。
7.出願は、学びたい学科を考えるところから
語学の準備課程があるからこそ、「入ってから専門を考える」のではなく、どの分野につなげたいかを出願前に考えておきたいですね。募集要項では希望学科を選び、資格・提出書類を確認し、オンライン申請と面接へ進む流れが案内されています。
2027年3月に日本の高校を卒業する方は、卒業時期と入学時期の関係も確認しましょう。すでに案内されている2027年2月入学と、2027年9月入学を混同しないようにします。2027年9月入学の募集日程・条件は今回確認した資料では確認できていません。
8.学びたいことと、準備の方法を一緒に考えよう
「1+4」の魅力は、奨学金だけではなく、専門課程に入る前に中国語の準備期間を設けられることにもあります。一方で、その1年をどう使うか、専門課程へ進む条件を満たせるか、卒業までの費用をどう用意するかも大切です。
今の中国語力、学びたい分野、進学までに使える時間。それぞれを整理しながら、自分に合う進み方を考えてみましょう。
公式情報(2026–2027年度)
2026–2027年度 正式募集要項(英語PDF)





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