台湾で半導体を学ぶ選択肢が拡大―ニュース福岡工業大学「全員台湾留学」
更新日:8月25日
日本の大学で半導体を学び、4年次には学生全員が台湾へ――。福岡工業大学は2027年4月、工学部先進工学科に「半導体工学コース」を新設すると発表しました。
このニュースは、「なぜ半導体を学ぶために台湾へ行くのか」「台湾の大学にはどのような選択肢があるのか」を考えるうえで、とても象徴的です。
■ 福岡工業大学の新コースで発表されたこと
福岡工業大学の公式発表によると、新設される半導体工学コースの募集人員は20人です。学生は1~2年次に物性・材料・電子回路などの基礎を学び、3年次から半導体に特化した知識と技能を深めます。
4年次には、全員に台湾の大学へ約半年間留学する機会が用意されます。留学先の一つが、台湾中部・雲林県斗六市にある国立雲林科技大学です。現地の研究室で卒業研究に取り組む計画です。
【公式情報】福岡工業大学「半導体工学コース」
■ なぜ半導体を台湾で学ぶのか
台湾には、IC設計、製造、パッケージング・検査までを結ぶ半導体産業の集積があります。
大学で理論を学ぶだけでなく、企業との共同教育、実験、インターンシップなどを通じて、産業との距離が近い環境で学べることが台湾の特徴です。
■ 台湾の大学で半導体を学べる主な学士課程
【国立台湾大学:GUPS】
国立台湾大学の「Global Undergraduate Program in Semiconductors(GUPS)」は、半導体に特化した英語開講の学士課程です。物理、数学、電気・電子工学、情報技術、材料科学を基礎に、半導体の専門知識を学びます。
【国立陽明交通大学:半導体工程学系】
新竹にある国立陽明交通大学には、学士課程の「半導体工程学系」があります。ICプロセス、デバイス開発、チップ設計、量子物理、ナノ電子、ナノ材料などを学べます。
【銘伝大学:半導体応用学士学位プログラム】
IC設計、半導体デバイス、製造プロセス、計測、パッケージング・検査など、半導体の上流から下流までを幅広く学びます。
【国立雲林科技大学:工学系統と企業連携】
電子・電気・機械・材料などの工学分野を持ち、企業と連携した実践教育に力を入れる国立の科技大学です。福岡工業大学からの交換留学と、個人が学位取得を目的に直接出願する制度は別なので、出願経路の確認が必要です。
■ 「半導体学部」という名前だけで選ばない
半導体の仕事には、回路・チップ設計、材料・デバイス研究、製造プロセス、工場の自動化、パッケージング・検査、AI・情報技術など多様な領域があります。
そのため、電気・電子工学、材料工学、機械工学、化学工学、物理、情報工学などから半導体産業へ進むこともできます。
■ 高校生のうちに準備したいこと
1. 数学・物理・化学の基礎を固める
2. 回路、材料、製造、情報など、興味のある領域を探す
3. 中国語開講か英語開講かを確認する
4. TOCFL、TOEFL、IELTSなど必要な語学証明を確認する
5. 実験設備、企業実習、卒業後の進路まで比較する
■ 台湾留学JPより
台湾の大学へ直接進学する場合は、学士課程の内容、授業言語、出願資格、必要な語学力を一つずつ確認する必要があります。台湾留学JPでは、大学・学部選び、中国語学習、出願準備についてご相談を受け付けています。
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